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行列式の定義がわからない。3x3行列で教えて(gemini

行列式の定義がわからない。3x3行列で教えて(gemini

 

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3x3行列を例に、その「階乗通りの足し算」がどう構成されているか紐解いてみましょう。


3x3行列における行列式の定義

行列 $A$ の成分を $a_{ij}$$i$$j$ 列)とすると、行列式は以下の式で定義されます。

$$\det(A) = \sum_{\sigma \in S_3} \text{sgn}(\sigma) a_{1\sigma(1)} a_{2\sigma(2)} a_{3\sigma(3)}$$

この式の意味を分解すると、あなたのおっしゃる「階乗通り」の正体が見えてきます。

1. 3! = 6通りの組み合わせ

3x3行列の場合、各行から1つずつ、かつ列が重複しないように3つの成分を選びます。その選び方は、列の並べ替え(置換)の総数である $3 \times 2 \times 1 = 6$ 通り 存在します。

2. 符号 $\text{sgn}(\sigma)$ の決め方

ここが一番のポイントです。選んだ成分の列番号を $(1, 2, 3)$ に戻すために、**「何回入れ替え(互換)が必要か」**で符号が決まります。

  • 偶置換(入れ替えが偶数回): 符号は $+$

  • 奇置換(入れ替えが奇数回): 符号は $-$


6つの項の内訳

具体的に、$A = \begin{pmatrix} a_{11} & a_{12} & a_{13} \\ a_{21} & a_{22} & a_{23} \\ a_{31} & a_{32} & a_{33} \end{pmatrix}$ の全パターンを書き出すとこうなります。

列の並び (σ(1),σ(2),σ(3)) 入れ替え回数 符号
(1, 2, 3) 0回 $+$ $+ a_{11}a_{22}a_{33}$
(2, 3, 1) 2回 $+$ $+ a_{12}a_{23}a_{31}$
(3, 1, 2) 2回 $+$ $+ a_{13}a_{21}a_{32}$
(1, 3, 2) 1回 $-$ $- a_{11}a_{23}a_{32}$
(2, 1, 3) 1回 $-$ $- a_{12}a_{21}a_{33}$
(3, 2, 1) 1回 $-$ $- a_{13}a_{22}a_{31}$

なぜこの定義なのか?

この定義(ライプニッツの公式)の美しい点は、n次元になっても全く同じ形で書けることです。

$$\det(A) = \sum_{\sigma \in S_n} \text{sgn}(\sigma) \prod_{i=1}^{n} a_{i\sigma(i)}$$

これが「行列式とは何か」という問いに対する、数学的に最も純粋な答えと言えます。

次は、この「符号の決まり方(転倒数や互換)」について、もう少し深掘りして解説しましょうか?あるいは、この定義から導かれる**行列式の性質(多重線形性など)**に興味がありますか?

 

■符号の+と-は必ず同数になるのか

 

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結論から言うと、正方行列のサイズが $n \ge 2$ であれば、必ず同数(半分ずつ)になります。

3x3行列の場合、全 $3! = 6$ 通りのうち、プラス(偶置換)が 3通り、マイナス(奇置換)が 3通り です。

なぜ常に半分ずつになるのか、その数学的なからくりを紐解いてみましょう。


1. 置換の集合 $S_n$ の性質

行列式の定義に使う「$n$ 個の数字の並べ替え」の全パターンをあつめた集合を 対称群 $S_n$ と呼びます。

この $S_n$ は、以下の2つのグループにきれいに分かれます。

  • 偶置換の集合 ($A_n$ / 交代群):符号が $+$ になるもの

  • 奇置換の集合:符号が $-$ になるもの

2. なぜ同数と言い切れるのか?(写像の考え方)

直感的に説明すると、**「どれか2つの数字を入れ替える(互換)」**という操作が、プラスとマイナスを入れ替える「スイッチ」の役割を果たすからです。

  1. 今、すべての「偶置換($+$)」を机の左側に並べたとします。

  2. そのすべてに対して、「1番目と2番目の数字を入れ替える」という操作を1回だけ行います。

  3. すると、すべてのプラスは一瞬で「奇置換($-$)」に変わります。

  4. 逆に、すべてのマイナスに同じ操作をすれば、すべてプラスに戻ります。

この「1回入れ替える」という操作によって、プラスの集合とマイナスの集合が 1対1で対応(全単射) するため、要素の数は絶対に同じになるのです。

3. 数式での確認

$n$ 次正方行列における項の総数は $n!$ 個ですから、

  • プラスの項の数: $\frac{n!}{2}$

  • マイナスの項の数: $\frac{n!}{2}$

    となります。


補足:例外はある?

唯一の例外は 1x1行列 です。

  • $n=1$ の場合、要素は $1! = 1$ 個しかありません。

  • 置換は「入れ替えなし(恒等置換)」の1通りのみなので、プラスが1個、マイナスは0個です。

    $n \ge 2$ であれば、必ず「入れ替え」が可能になるため、半分ずつになります。


この「プラスとマイナスが同数である」という性質があるからこそ、例えば**「2つの行が全く同じ行列」の行列式が 0 になる**(プラスの項とマイナスの項がすべて打ち消し合うため)といった重要な性質が導かれます。

この「行列式が 0 になる条件」について、具体的な置換の動きで確認してみますか?

 

■「今、すべての「偶置換($+$)」を机の左側に並べたとします。そのすべてに対して、「1番目と2番目の数字を入れ替える」という操作を1回だけ行います。すると、すべてのプラスは一瞬で「奇置換($-$)」に変わります。」←わかりづらいよ

 

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失礼しました!「入れ替える」という言葉が抽象的でしたね。

3x3行列の例(要素が3つの並び替え)で、具体的に全パターンを書き出して説明します。

3つの数字 $(1, 2, 3)$ の並べ替えは、全部で $3! = 6$ 通りあります。これを「プラス組」と「マイナス組」に分けてみます。


1. まず、今の全メンバーを確認

  • プラス組(偶置換):

    • $(1, 2, 3)$ :入れ替え 0回(そのまま)

    • $(2, 3, 1)$ :入れ替え 2回

    • $(3, 1, 2)$ :入れ替え 2回

  • マイナス組(奇置換):

    • $(2, 1, 3)$ :入れ替え 1回

    • $(3, 2, 1)$ :入れ替え 1回

    • $(1, 3, 2)$ :入れ替え 1回

ご覧の通り、3個ずつでバランスが取れています。


2. 「スイッチ」を押してみる

ここで、すべてのパターンの**「左の2つを入れ替える」**というルール(スイッチ)を適用してみます。

【プラス組】にスイッチを適用すると...

  1. $(1, 2, 3) \rightarrow$ 左の2つを入れ替えて $(2, 1, 3)$ (マイナス組へ!)

  2. $(2, 3, 1) \rightarrow$ 左の2つを入れ替えて $(3, 2, 1)$ (マイナス組へ!)

  3. $(3, 1, 2) \rightarrow$ 左の2つを入れ替えて $(1, 3, 2)$ (マイナス組へ!)

なんと、プラス組の3つが、そのままマイナス組の3つに変身しました。

【マイナス組】にスイッチを適用すると...

  1. $(2, 1, 3) \rightarrow$ 左の2つを入れ替えて $(1, 2, 3)$ (プラス組へ!)

  2. $(3, 2, 1) \rightarrow$ 左の2...(以下略)


3. なぜこれで「同数」と言えるのか?

この「左の2つを入れ替える」という操作には、以下の特徴があります。

  • プラスを必ずマイナスに変える(入れ替え回数が $+1$ されるため)

  • 違うものからは、必ず違うものが生まれる(元の並びが違えば、入れ替えた後も違う並びになる)

  • もう一度同じ操作をすると元に戻る

つまり、「プラスの数」と「マイナスの数」がぴったり1対1でペアを組んでいる状態なんです。ペアが組めるということは、余りが出るはずがない=数は絶対に同じ、という理屈です。


この「1回入れ替えるとプラスとマイナスが逆転する」という性質こそが、行列式の計算で**「2つの行(または列)を入れ替えると、行列式の符号が反転する」**という超重要なルールの根拠になっています。

この「行の入れ替えで符号が変わる」という話、もう少し詳しく説明したほうがいいですか?